前回は景品原価を下げるという取り組みについて考えました。主に一般景品の仕入れ価格を下げて、提供価格は変えないという方法です。中間業者の排除・景品業者との交渉や業者変更によるもので、一般景品の仕入れ金額が月に100万円だったとし、「8掛け」から「6掛け」に変更できれば、差益は20万円になります。低貸玉営業を中心に行っている店舗や企業であればかなり有効な手段です。

上記と合わせて考えていくと効果的なものとして、「一般景品比率の向上」です。仕入れの原価から考えれば、特殊景品は10.8掛けであり、納品すればするほど儲かりませんね。それに対して一般景品は7〜8掛けで行っている店舗・企業が多いと思います。いかにお客様に特殊景品を提供せずに一般景品を取っていただけるかを実現することにより収益構造に変化を与えられます。特殊景品が10.8掛け、一般景品を8掛けと考えても、その差益は28.0%ですね。仮に9掛けでも18.0%ですので、景品の視野は広げて考えていけると思います。

どういった景品が有効なのか?こればっかりは客層によるので一概には言えませんが、習慣性(リピート)の強いものが良いと思います。

・「地元の有名景品の提供」地元景品であれば愛着もあり、宣伝も必要なく取ってもらえる可能性が高いのと、地域密着度のアピールにもなります。

・「ダイエット景品」「低カロリー商品」「美容」「健康」をテーマにしたもの

・「IQOS」「VITABON」又、たばこの仕入れ値は「9掛け」くらいですので、思い切ってたばこの品揃えを増やしてみるのもアリかもしれませんね!

消費税が10%になるのもそう遠くない未来にあると思います。特殊景品以外の魅力を少しでも伝えていけると良いですねΣ(・ω・ノ)ノ!「一般景品比率の向上」はすぐに結果の出る取り組みではありません。営業施策は即効性と遅行性の両面で考えていく必要があります。即効性=「景品原価を下げる」取り組み、遅行性「一般景品比率の向上」の取り組みとして挙げたいと思います。